タカラトミーが、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下JAXA)、ソニーグループ、同志社大学などと共同開発した超小型の変形型月面ロボット「愛称:SORA-Q」が、JAXAの小型月着陸実証機「SLIM」(2023年8月以降に打ち上げ予定)に搭載されるのを知っていますか?

「SORA-Q」は、直径約80mm、質量約250gの小さなロボット。月面に着陸後、瞬時に球体が左右に拡張変形して月面を走行し、前後に搭載された2つのカメラで撮影をするそうです。そしてその画像は地球に送信される計画になっています。

この「SORA-Q」の開発には、タカラトミーがトランスフォーマーやZOIDSなどのおもちゃ作りで培われた小型化、軽量化の知見と、変形機構に関わる技術が活用されました。

この「SORA-Q」がお家でも疑似体験できる商品「SORA-Q Flagship Model」(税込27,500円)と、漫画「宇宙兄弟」とコラボレーションしたスペシャルモデル「SORA-Q Flagship Model -宇宙兄弟EDITION-」(税込33,000円、限定300個)を9月2日に発売することが発表されました。

「SORA-Q Flagship Model」(税込27,500円) © TOMY

「SORA-Q Flagship Model -宇宙兄弟EDITION-」(税込33,000円、限定300個)
© TOMY ©小山宇哉/講談社
 

「SORA-Q Flagship Model」は、月に行く機体と同じ大きさ、同じ変形、同じ動き(バタフライ、クロール走行)を再現した1/1スケールモデル。専用アプリ(無料)を使って操作し、月面で動くSORA-Qと同じ動きが楽しめます。さらに本体のカメラを通して写真撮影をしたり、ARを活用して指令をクリアするアプリ内ミッションで月面探査の疑似体験も楽しめます。

4月13日には発売記者発表が開催され、宇宙飛行士の野口聡一さん、天体&天文愛好家でデザイナーとしても活躍する篠原ともえさん、JAXA宇宙探査イノベーションハブ主任研究開発員の平野大地さんがゲストとして登壇しました。

野口さんと篠原さんは実際に商品を動かし、その滑らかな動きや完成度の高さに感心していました。

さらに記者発表会場には小型駆動や変形機構を活用した商品例としてトランスフォーマーやZOIDS、オムニボットが展示され、こちらも注目を集めていました。

●「SORA-Q」公式サイト